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2005年11月22日 (火)

ツーバラ工法

先週から大騒ぎになっている、建築事務所による構造計算書の偽造事件。これまで顕官工事というと、施工現場での手抜きや欠陥工事が発覚するケースであったが、今回のは設計段階での手抜き。
しかし、この構造計算で図面を引けば、到底あり得ない図面になるはずで、これが確認申請や施工発註段階で発覚しなかったのが不思議で仕方がない。
もうこれは、土木・建築業界全体の嘘つき体質(監督官庁たる国土交通省も含めて)と言っても良いんじゃなかろうか。

でまぁ、世間がこれだけ大騒ぎをしているにも関らず、平気で手抜きというか欠陥工事をやっている現場もあるんだよなぁ。
我らが山小屋の隣地に建設中の別荘物件。これはツーバイフォーで建てられているのだが、素人の私が遠巻きに眺めても数ヶ所の施工ミスが指摘出来る代物なのである。
一つは耐力壁の構造面材がつぎはぎである事。耐力壁とは文字どおり外力に対して変形しないように耐える壁の事である。つまり頑丈でなければならない訳で、そのため外壁下地は通常三八判と呼ばれる910mmX2430mmの物を用いる。
しかしこの物件では三六判(920mmX1820mm)を継ぎはぎして張っているのだ。これがどういう事かと言うと、大きな水平力がかかった場合、継ぎ目の上と下では合板の動きが逆になる為、柱にたかかる力は剪断力として働く事になる。つまり地震などでは柱をへし折る力となって作用する訳だ。
まぁ、そんな地震は人の一生に一度あるか無いかの経験とは言え、これは明らかに施工者の手抜き。
これではツーバイフォーの特徴の一つ、気密性の良さも失われてしまう。
二つめは釘が効いていない箇所が見受けられる事。ツーバイフォーに限らず耐力壁はその性能を担保する為に、使用する釘やビスの種類は言うに及ばず、釘打ち間隔まで厳密に定められているのだがら、この釘が打ち損じられて効いていないとなれば、これ欠陥施工である。
三つめは「頭繋ぎ」と呼ばれる、壁同士を緊結する部材があるのだが、この施工方法に首を捻らざるを得ない入れ方がしてる箇所があるのだが、これは言葉で表すのが難しい

とまぁ、ど素人の私がみてもすぐに気がつくような、施工ミスや手抜きがありこれではツーバイフォーでは無く、ツーバラ工法ではないか。
この現場を仕切っている大工(元請けでもある)は、割と研究熱心で遊び心もある大工で彼が」施工した物件も二棟、リアルタイムで見てもいる。その時にはこんないい加減な工事をしていなかったんだけどなぁ。

ま、ここの施主は隣地に挨拶すらしない、礼儀知らずなのでわざわざ教える気も無いけどね。

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コメント

今 こっちは冬季オリンピック景気で 建築ブーム。
まともな大工は 仕事に追いまくられてる時。
今ごろ ホイヨ~ッと すっ飛んで来る大工にろくなのは居ないと 思ってるから マッサオ&妻は自分でやってる。
もちろん、ど素人なので ホームデポへ頻繁に通い 聞き 確かめ 本を読み漁って 進む。
時折 新築や改築現場をのぞき見したり 気の良さそうな大工に 質問もする。
ちょっとずつ分かって来ると けっこういい加減な仕事をしてる建築も発見する。
合板の釘など 本数を減らしているのも多数あった。
、、でも JOISTと合板の間に接着剤をつければ
釘が80%で良いそうな、、、。
みんな もうけようと思って 色々考えるもんじゃねえ。

投稿: 大工も色々~ッ! | 2005年11月30日 (水) 00時51分

草妻さん、いっぱいコメントありがとう。
自分で調べて苦労してやってみると、手抜きや欠陥工事は見えてきますね。
で、JOIST(根太)と合板の緊結ですが、理屈から言って釘と接着剤併用の方が、構造強度が上がるのは間違いありません。
ちゃんとした理由があって、工数(手間)を削減するのは合理化で、勝手な判断で削減するのが手抜き。
問題は、接着剤併用が建築基準で認められていて、正しい方法で施工されているかですね。

投稿: 飛魔人 | 2005年12月 2日 (金) 00時59分

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