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2007年4月12日 (木)

環境問題

環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(武田 邦彦:著 洋泉社 ISBN978-4-122-1)

一昨年の「愛知万博('05.03~09)」以来、「地球環境がうんたらかんたら」としたり顔でのたまう輩が増え、その事に胡散臭さを覚えつつも、その理由を明確に出来ないいらだちがあったのだが、この本を読んで「俺が言いたかったのは、そこなんだよぉ~」と理路整然と纏められていた。
旧来より、「環境破壊」が問題になったのは、”企業が金儲けをした結果、人間の生活(」生命・健康)の安全が脅かされた時”なんだよね。ところが最近は「地球温暖化」だの「生物多様性」だのと、やたら希有壮大なお題をもって語られるあたりが、胡散臭さ爆発と感じていたんだ。

例えば地球温暖化。「このまま、地球の気温が上昇すれば、”南極・北極の氷が溶けて”海面水位が上昇し、海抜高度の低い所は海没する」、「異常気象が多発し、深刻な食糧不足bによる、飢餓に見舞われる」など、どこかで聴いたフレーズであろう。だけどね、温暖化って言ってもさぁ、現在の地球の平均気温は約15度な訳なんだけど、恐竜がのしていた時代では確か30度ちょいだった事が、考古学の研究で判明しているんだよね。で、現代は「氷河期の中休み」ではないかと言われているし、縄文時代は今より数度は暖かかった事が、貝塚や遺跡の調査から判明している。つまり人間に例えていうと、「身体が冷え切っている」状態であるとも言えるわけ。
気象の問題についても、確かに観測記録が残っているこの一世紀程の結果からは、予想外の異常気象が発生する可能性はあるが、これも均してみれば植生の北限が上がる事で、農地が増え収量が増える可能性だってある。
だいたいねぇ、北極の氷が溶けたとしても、海水面は1mmたりとも上昇しないんよ。まぁ、南極の氷が溶ければ60m程上昇する計算らしいんけど、現在の南極の平均気温はおおよそ氷点下50度前後。単純にこれが0度まで上昇する様な事態になったら、地球の平均気温は65度ですぜ。温室ガス効果如きでここまでの気温上昇は有り得ないね。

とまぁ、こういった報道の嘘を具体的な数値を掲げて、立証している内容です。中には「ダイオキシンは殆ど無害」なんていう、衝撃的な内容も含まれているけど、これも明確な誰にでも実感出来るデータと共に、専門家の見解まで紹介されており、「焚き火は恐く無い」と言い切ってます。(笑)
本にもあるけど、確かに焚き火如きで致命的な影響を及ぼすダイオキシンが発生するならば、二箱/日を消費するヘヴィスモーカーのσ(^^)なんざ、とうの昔に死んでなきゃいけませんな。

「環境、マンセー!」「愛知万博、マンセー!」な方々には衝撃的な内容が満載の本書は、焚書指定したくなるかもしれないが、ご自身の「科学の目」の曇りを取って読むことをお薦めしたい。そうすれば「北極の氷が溶けても、海水面はびた一文とも変化しない」事は、簡単に理解できるはず。
人類だけでなく、身の回りでひっそりと生きている動植物と共に、未来を迎える為には冷静な「科学の目」を取り戻さなくてはいけない事に、気付かせてくれる名著だと思う。

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南極の氷がとけると、小さな島国は沈没してしまいます。 今、地球の温暖化について、アメリカの元副大統領のゴアさんが真剣に取り組んでいます。 [続きを読む]

受信: 2007年4月13日 (金) 15時26分

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