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2009年8月27日 (木)

社会貢献活動で「里山整備」?

会社で行っている社会貢献活動、今は入居いているオフィスビル周辺の、清掃奉仕が中心なんだけど、アンケートとったら「植林(”植樹”ではない)」・「里山整備」で半数を越えたそうな。
ん~、なぁんか直球すぎねぇか?つうか、日本の山の状況を知らなさ過ぎって空気が、ぷんぷんと漂ってんですけど。

現状の人工林だけでなく、「里山」と言われる二次林においても、「伐採されないこと」が問題になっているのに、「植林がしたい」ってピントがぼけてんですけどね。まぁ、身近な生活圏からはどんどんと森林が失われているので、「樹を植えなきゃ!」って発想なんだろうけど、あまりに単純過ぎ。
実際の話し、万博の所為でごっそりと宅地開発された隅に残った、里山の雑木林ではナラやクヌギが歳を取り過ぎて、枯死する固体が加速度的に増えている。これらの樹は、昭和40年代までは薪炭材として定期的に伐採され、萌芽更新や世代交替によって維持されてきていたのだが、家庭用燃料が石油やガスに置換されるに伴って、伐採される事無く老いて来た樹ばかりになっている。そのため松枯れ病のような病死sる固体が増えているんだよね。
つまり「植林」する前に、伐採をして世代交替させなきゃいけないって訳だ。で、「里山の整備」ってのも、これを希望した連中って、どんなイメージを持っているのかなぁ。植物相ってある一定のサイクルで輪廻していくので、これに伴って湿地なども干上がったりと遷移していくものなんで、例えばある湿地を維持しようとするなら、その湿地をとりまく周辺に対して、人が積極的に介入して植物の相遷移をさせない必要がある。
例えば落葉広葉樹が主体の林ならば、秋の落ち葉かきを行う事によって、林床を貧栄養状態に維持する事だし、大量の落ち葉を集めたらそれをどう活用するのかまで考える必要が有る。地中の水分の吸い上げが強い、常緑昭陽樹は積極的に伐採しなければ、湿地の維持は難しい訳で、そういった事を理解しているんだろうか?ってか、理解してたら安易に「植林がしたい」だの、「里山の整備」だのって言い出さないわなぁ。(笑)

企業が行う「社会貢献活動」って、どうしても「目立つ」事が優先されるのだけど、本来はもっと地道な活動を長く続けるべきものの筈。たぶん、「里山整備」も最初はもの珍しさで参加者も集まるだろうけど、尻すぼみになる可能性大だな。(笑)


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