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2009年12月30日 (水)

ちょっとそれは無いんじゃないの?

山小屋周辺のピンスポット気象情報として「飯田国道事務所」のライブカムを利用していたが、今年の春からサーバーがダウンしたままだったので、国道153線沿いのブロガーの方々(左サイドバーのリンクカテゴリー「お気に入りの店)参照)の記事に頼って来た。
その中でも「まつのやのつま」さんの定点観測や、「ひまわり日記」さんの通勤情報はリアルタイムではないのだけれど、現地の状況を推し測るうえで貴重な情報だ。
その「まつのやさんの記事」によれば、昨日の夕方に大規模な多重衝突事故が起ったとある。でまぁ、こちらのブログを読んで、表題の感想を抱いた次第。

”怖いのは凍結した下り坂。
特に標高が高いわけではないけれど、急に凍結した部分が現れます。”

へっ?事故が発生した場所って、十分に標高は高いと思うんですけど。現地を確認していないので正確さには欠けるけど、「まつのやのつま」さんの記事にある”ネバーランドを過ぎたの下り坂で”の場所は、道路の線形から見て山小屋への近所、根羽村高橋地籍と折山地籍の境、現道と旧道の合流地点近辺と思われる。コの場所はS字カーブを描きつつ、平谷方面から見て下り坂から上り坂に勾配が変化する場所。それも登勾配が意外に急で、無積雪時でも車が詰まり易い場所だ。

ころりと話は変るが、国道153号線を走っていると通年を通して、天候が極端に変る”特異点”
とも言うべき場所が存在し、それに挟まれた区間は前後の区間と比べて悪天候になる。愛知県側から見て根羽村横旗地籍、「信玄塚」付近から始まり、飯田側では旧浪合村と阿智村境付近の初沢トンネル付近で、この両地点に挟まれた区間における気象条件は、山岳道路そのものだ。
ではなぜ、そこまで気象条件が厳しくなるかというと、標高が高いからに他ならない。

・根羽村役場前 標高580m
・根羽村信玄塚付近 標高720m ←特異点
・赤坂峠付近 標高970m
・道の駅平谷 標高910m
・浪合トンネル南側 標高1010m
・初沢トンネル付近 標高850m ←特異点

以上は1/25000地形図から拾い出した大まかな標高だ。前段で「特異点」とした地点は標高700mを越えており、それらに挟まれた区間はこれより低い高度には下りない。


気象に興味がある人なら「露点高度」という用語をご存知であろう。高度が上がれば気温は下がって行き、大気中に保持出来る水蒸気量はそれにつれて下がって行く。水蒸気の状態を維持出来なる気温に達した標高が「露点高度」だ。本来なら露点高度は大気の状態によって変動するものであるが、不思議な事に悪天候に限って言えば、地形要因と絡んで特定の標高で現れる事が有る。観点望気にある「○○山に雲がかかれば、翌日は雨」って奴だ。
先に上げたリストの中で「特異点」とした地点の標高が、まさに「○○山に雲がかかれば」の標高にあたる。この地域、特に根羽村側は、三河湾から吹き込んだ湿った気流が、収束し易い地形に有って年間の降水量が馬鹿にならない値になり、冬場においても日本海側で低気圧が発達するのと同時に、大陸の寒気が流れ込めば、ドカ雪になる地域なのである。

個人的には中京方面からこの地域に遊にくる人々は、冬季の国道153号線の気象条件を舐め切っていると思う。昨今はこれに「ETCなら休日、\1000で乗り放題」も加わり混乱に拍車をかけている状態であるが、だからこそ地元からの情報は正確に願いたいと思う。冬場の重要な観光資源であるスキー客を逃したくない気持ちは、判らなくないもではあるが、あまりにも能天気な記事を見るとねぇ。
少なくとも「主観に基づく楽観表現」は厳に慎むべきじゃね?


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