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2010年4月13日 (火)

国道153号、治部坂峠旧道(前編)

旧道ネタを書きたいと思いつつも、なかなか思う様に取材(ネタの仕入れ)が出来なかったのだが、二十数年振りにチャリを手に入れた事で、一発目のレポートは治部坂峠に残る、153号線旧道である。

Jibusaka_2
地図が見づらいのはまだ慣れていないからと、ご容赦頂きたい。
赤い線で示したのが、この記事で紹介する旧道区間である。等高線に沿った峠の鞍部越え区間なので、傾斜もさほどキツく無く、距離も往復で2km程度とチャリ現役復帰には手頃なコースと判断。
と言うか、ぶっちゃけ”妻を「キッチンストーブ」にほっぽって”おいても、なんとか往復出来る区間という事で決めただけである。(笑)
走るだけなら30分、フラフラと散歩気分で走っても1時間もあればって距離だ。


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起点はここ、治部坂高原の国道沿いにある駐車場から。実際には「キッチンストーブ」さんの店先にクルマを停めているのだが、まぁ同一の敷地内みたいなものだしね。
今日は朝方に雨が降ったものの、走り出す頃には時折青空も覗き、長袖では暑いくらいの陽気。写真を撮る事を考えると、グローブ無しでも走れるのでちょうど良いかな。今しも一台の大型バイクが駐車場から出て行ったが、陽気に誘われたかバイクもクルマも結構多い。


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駐車場口から400m程、旧道入り口とスノーシェルターに到着。このスノーシェルターについては後で詳しく触れるつもり。
それよりも旧道なんだけど、このスノーシェルターに沿った区間は、個人的には本来の旧道では無いとの思いを抱いている。と言うのも国道153号線の原形は、長野県塩尻市と愛知県岡崎市を結ぶ三信街道を明治の半ばに拡張した馬車道街道だ。となれば工事の全ては人力でなされた訳で、土工量を少しでも減らす工夫が成された筈で、400m近い切り通しを作るような事はしなかったはず。同様の理由で、機械力に任せて強引な工事をしている様に見える、近代の道路も可能な限り土工量を減らす工夫(予算ってものがあるからね)をしたはずで、峠越えの旧道は現道に飲み込まれたと思う。


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このあたりが旧道の頂点。眼下にスノーシェルターの外観を見下ろす事が出来る。現道をクルマで通過する内部の景色も独特だが、外観も独特で無機質な土木建築物が、得体の知れない「生物」に見えて来るから不思議だ。

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道行くクルマも絶えて久しいのに、今日も律義に警告を発し続ける標識。しかし随分と奇麗じゃないか?旧道となってからの年月を考えれば、真っ赤に錆ついていてもおかしくないのに。


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恥ずかしげに道端に佇む、速度警告標識。って、「安全速度10km」ってなんだよ、それって「徐行」標識で済むんじゃね?それとも「徐行」なんて生易しい規制では済まないのか?
ちなみに、補助標識の「この先○○m」は読み取れず。


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地形図を見てれば当然な「直角カーブ」の標識。昔はトンネルや橋の手前で、当たり前に掲示されていたんだけど、最近ではみないよな。ところで補助標識の「この先30m」ってなによ。(笑)
旧道区間に入ってここまで大凡400m程は、狭いながらも直線路。それなりに登り勾配ではあったし昔のクルマの性能がしょぼいつったて、残り30mってあなた。こんな控えめな警告じゃぁ、誰もききゃしませんがな。


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「30m先、直角カーブ」の標識の先に現れたのがこれ。1.5車線幅のままストンと直角に曲がってます。離合(すれ違い)用地なんて全くなし。全国に名を轟かせている酷道418号線ですら、ここまで酷い線形は無いとですよ。
もっともこの酷い直角カーブとこれまでの直線がある故に、「街道由来の旧道では無い」現道工事に伴う付け替え区間って考える訳。
他にも法面の工事の荒っぽさとか、巧く言葉にできないし写真でも表現できないんだけど、旧道独特の「艶っぽさ」が無いの。

一気に書き上げるつもりだったけど、息切れして来たので前後編に分けようと方針変換。
ってか、この直角カーブ(つうか、シケインだよこれ)を抜けると、道の雰囲気は別人となるのでね。廃道となった旧街道由来の道は、タフで艶っぽいのよ。


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