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2010年4月15日 (木)

国道153号、治部坂峠旧道(後編)

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スノーシェルターから道路の先行きに向き直れば、電柱の間を抜けて山へ入っていく道が存在していた。
道幅は2m程度と微妙な幅で、作業林道跡と思われる。突入するかと考えたが、出発からそろそろ30分が過ぎそろそろ引き返さないとまずいので今回はパス。


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電柱の影にこんなものが隠れていた。なになに
「幕末の勝負師 長尾吉五郎之碑」ですと?覚悟を決めて薮道に突っ込むかと覚悟を決めて、もう一度看板を見ると矢印の先が塗りつぶされている。痕跡から判断するに矢印は右側、すなわち今来た方向を指してた。
しかし碑が残っていた記憶は無いので見落としたのか?ざっと周辺を探してみたが見つからないので諦めた。
今になって考えてみれば、なんらかの理由で碑は撤去されたのであろう。それ故に矢印が塗りつぶされていたと思われる。しかし看板の色褪せ具合から判断するに、塗りつぶされたのはまだ最近の事の様だ。


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離合用の待避所跡。退避スペースは潅木に覆い尽くされている。そして道は一旦山側に緩くカーブしたあと、現道へ向かって駆け降りていく。


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現道との合流地点。こちら側も紅白のバリケードで閉鎖されている。現道の反対側には旧道と思しき路盤があるが、舗装が簡易舗装っぽいんぢゃね?ま、ものはついでって事で行ってみよう。

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道路を渡って振り返った光景。こうして見ると、現道へ出る最後の部分は工事による付け替え道路っぽいかも。
現道へ出る最後の部分で、勾配が急になってたし法面の施工も、昭和40年代っぽいかな。


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さして大きくもない尾根を掘割で抜ける。法面の施工もやっつけ仕事だし、この土工量は明らかに人力じゃない。
やっぱ、付け替え道路臭いなぁ。

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現道との合流点。峠側を望も光景である。左側に旧道跡の橋が見えるだろう。普段、クルマで通る時には見逃しがちなこの橋が、旧道の位置を案内してくれた。
橋の橋台に積まれた石垣の天端をずぃ~っと右に延長してみると、チャリを立て掛けたガードレールに続く道に接続するが、明らかに路盤の高さが合わない。右側の旧道と思しき路盤とは目測で1.5mから2mの違いがある。
これが何を意味するかと言うと、恐らく現道工事の際に大型作業車両の退避所として、旧道が利用されたと思われる。その際に現道と旧道の路盤を合わせる為に、掘り下げられたのではないか。そう考えると掘割部分のやっつけ仕事(法面の保護施工)が全く無かったのも合点が行く。


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さてさて、「そこに道(の跡)がある」からね、行かない訳には逝きますまい。ただ、現道との高度差をどうやって詰めるか?現道との接続点をうろうろとしたところ・・・・


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踏み跡みっけ!電力会社の「送電線点検路」の目印(黄色い標識)がある。
現道の通行が途切れる瞬間を待って、素早くチャリを担いで潜り込む。


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旧道路盤に立つとすぐに、先程現道から見えていた橋が迎えてくれた。
潅木の小枝が鬱陶しいけど、薮薮ではないので歩き易い。地面もフカフカした柔らかいフットパスだ。


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この橋の名前は「栄太橋」。この橋が跨ぐ沢の名前は銘板が破損していて不明。竣工は昭和34年12月と「治部坂橋」よりも四歳上。という事は、治部坂峠に至る一連の橋は、平谷側から施工されていったって事か。ただ骨材は平谷で調達するにもモルタルはどうやって搬入したのか、疑問が残る。

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「栄太橋」から30m程で、旧道は現道によって切断。現道から観察してみたけど、100m程に渡って旧道の幅だけ現道に埋没(切り取られて)していた。中途半端にみ未走破区間を残したくなかったが、既に予定時間を押していただけに今回はここまで。

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現道をひぃ~こら言いながら治部坂のスノーシェルターに到達。中の景色はこんなです。チャリで走ると同じ光景が延々と続くだけなので面白くないけど、クルマやバイクだと古の「タイムトンネル」(歳がバレるなぁ 笑)っぽくってね。
ちなみにこの「治部坂スノーシェルター」だが、銘板によれば2001年10月に竣工しているが、着工は1998年頃だったと思う。スキーに熱中していた頃に親友と一緒に治部坂スキー場を訪れた時には、路肩に工事中を思わせる物があった。その翌年に「あららぎ高原スキー場」がオープンしこれが確か98年の12月で、年明けに訪れた時に、シェルターの第一期工事が終ってシェルターの一部が出現していたのが印象に残っている。


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コメント

happy02  ご苦労様~読み応えあった!
どうなってるのかなって気になってた旧道。
なんだかすーっとしました。

『長尾吉五郎の碑』
スノーシェルター平谷側
電光掲示版がへし折れたとこにある車両追行止め林道の先にあります。
甲州で右腕を切り落とされ流れてきたやくざ風の男。
左手一本で暴れまわっていた勝負師のお墓です。
手の不自由な人や願掛けにお参りすると御利益があるそうですよ。
私も1度お願いに行きました。

投稿: まつのやあきこ | 2010年4月15日 (木) 10時34分

あっこさん、こんばんは。コメント、有り難うね。

個人的には「森に潜る」感じが心地よい道でした。ゴミや猿の”落とし物”を片付ければ、気持ち良い散策路になる可能性を秘めています。特に平谷側は。ただ、アプローチを考えると浪合側が基点になっちゃうんですよねぇ。
このまま静かに「森へ還す」のもありだけど、「歴史の道」として遺す方策を考えたいと思わせる道でした。

>電光掲示版がへし折れたとこにある車両追行止め林道の先にあります。
おそらくここの「車両通行止の林道」が、国道の旧道かと思いますが如何でしょう。位置関係も「林道」を「国道旧道」と読み替えると一致しますし。何より「案内板」の矢印が塗りつぶされていたんですよ。でも、もう一度探しに行くつもりです。旧道が新緑に覆われた姿をみたいので。

投稿: 飛魔人 | 2010年4月16日 (金) 01時02分

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