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2010年5月24日 (月)

国道153号線 谷間に消えた"中馬"の道

Jibsakascorner1

治部坂高原周辺で、旧道の痕跡を探しながら地図を眺めていて気付いたのが、今回の道。
治部坂高原の飯田側に国道が大きくS字を描いているが、このS字カーブをショートカットする自動車道が描かれている。昭和51年に撮影された航空写真に写っている、旧道の痕跡と思しき道跡も、ちょうどこの辺りで現道と交叉している様に見える。
ただ、記憶の中に道があったかの覚えが無いのだ。辛うじてS字との交点に「それらしき痕跡があったかも」という程度。距離としても治部坂高原の駐車場から往復2km程だから手頃な距離でもあり、チャリで出かけてみる事にした。

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いつもの様に「キッチンストーブ」に妻を置いてスタート。国道から治部坂観光センターへのアプローチから、行く手を見渡す。
スキー場の拡張工事で、大規模に地形改変されているので、旧道痕跡は無理っぽいなぁ。
この「治部坂高原スキー場」は、現在は国道端がゲレンデ最下端となっているが、1980年代のスキーバブルの際にゲレンデ下部を現在の様に拡張したもので、もともとは上部1/3で営業していたこじんまりとしたスキー場だった。
意外と知られていないのだが、ここは「スキー場全面を人工降雪機による営業」を、全国でも初めて行ったスキー場でもある。人工降雪機の導入は志賀高原の横手山だったかが初めてのはずだが、それはあくまでも雪付の悪い急斜面での補完を目的としたものであり、スキー場全面をカバーする訳ではなかった。
とは言え、営業開始時ではリフトは一本きりなので、「全面」といったところで大した広さでは無かったのではあるが、ろくな公共交通機関の無い山の中で、スキー場を開発した行動力・企画力には目を見張るものがある。ちなみに私が初めてこのスキー場に訪れたのは、高校生の頃なので今から30年前の話し。更に小学生高学年~中学まで購読していた「子供の科学」誌に紹介されていたので、少なくとも30年以上の歴史を持つスキー場である。


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閉鎖されたホテル跡。ここもスキーバブルを当て込んで営業を始めたものの、バブルが弾けて利用客が落ち込み、廃業に追い込まれた。それでも1990年代半ばまでは、スキーシーズンには家族連れで賑わっていたのだが。当時は周辺の日帰り温泉施設が、年末・年始に営業しなかったので、ここのお風呂を利用したものである。
ちなみに寒原峠近くにも温泉ホテルがあるが、そちらは年末・年始中は日帰り入浴はお断りな上に、入浴料も高かったので、我々の間ではメチャメチャ評判が悪かったのだが、今でも営業を続けている。

ところで、地図上ではこの辺りがエントリーポイントのはずだが、周辺を探しても道らしきものは無い。あっても民家への進入路しかみつからないのだ。【現在位置】

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逆方向から辿れば良いからと前進。「S字カーブまで200m」の警告標識が現われると、道は勾配を増しながら軽く右へ振った後に、左直角コーナー→S字とテクニカルな展開を見せる。二輪なら車線幅でもコース取の自由度は高いが、四輪ではエイペックスを深めにとらないとカーブ出口で減速を強いられるんだよね。前に”蓋”がいなければ、コーナーワークが愉しめる線形ですな。(笑)
しかし左端に写っている「悪の帝国一味」の看板は目障りだな。

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直角カーブを抜けてS字の最初の立ち上がり。チャリの機動性を使って、反対車線からの眺め。
こうやって見ると判るが、張り出した尾根を切り通しにしているので、かなりの土工量になる。これを開鑿したのは昭和30年代以後の、機械力を当てに出来るようになってからでは無いだろうか。となると治部坂峠で切り通しを開鑿した時期とほぼ同じ頃に出来た道ではないかと、疑問が湧いて来る。

Cimg2769

ダウンヒルを愉しみながら下って来た。目指す道のエントリーポイントまであと僅かってところで飛び込んで来たのは何?
なんか萌え出した若葉に隠れているつもりっぽいけど、それって「欄干」って奴ではないですか?
ってか、こんな処に「」があるなんて、これまで全く気付かなかったんですけど?


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