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2010年6月14日 (月)

まだまだ熱いぜ!「はやぶさ」

昨夜はライブで、「はやぶさ」の大気圏突入を観て「目頭うるうる」したが、今日は今日でNHK配信のビデオで、うるうる。
「はやぶさ」が再突入寸前で撮影した地球の写真と、それにまつわるエピソードで「うるうる」

大気圏突入時の撮影は、ミッションにはなかった。リエントリーカプセルの放出姿勢をとると、「はやぶさ」に搭載されたカメラは地球おてゃ反対側となり、撮影は不可能になるからだ。
しかしながら、「はやぶさに地球を見せてやりたい」と、最後のコマンド送信に機体制御のコマンドを追加し、カメラを地球の側に向けさせて撮影したのが上記の写真。
「機体の向きを変えて」と簡単そうに書いているが、「はやぶさ」には機体制御の為の術は殆ど残されていない(スラスターは燃料が全くの空だし、リアクションホイールも急激な姿勢変化を起せる訳では無い)なか、どうやって姿勢変化をさせたんだろうか。
一つ考えられるのは、リアクションホイールとイオンエンジンの推進剤であるキセノンガス噴射で、機体をピッチングさせて、太陽電池パネルをダイブブレーキとして機体を起して、腹面の広角カメラで撮影させるという案。
これなら太陽電池パネルが抵抗になると共に、いくらかの揚力を産み出すので、リエントリーカプセルの進路を確保しつつカプセルを先行させる事ができるし、機体にかかる空気抵抗が大きくなるので、それだけ早く分解が進み燃え尽き易くもなる。ただ、これが「可能である」のと「実現させる」のとでは、天地程の差が有る訳で、運用チームの粋な計らいと共に、運用スタッフがこの七年間で培って来た「オービタルマジック(軌道魔術)」の粋ともいうべき、離れ技を炸裂させた証拠とも言えるんじゃなかろうか。

そしてカプセル回収の任を負った回収班も、日本時間6月14日16時8分には回収を完了し、平行してヒートシールドも14時頃には発見していた。まったく見事な仕事っぷりだ。
小惑星「イトカワ」の地表サンプルの採取に成功したかどうかは、カプセルを日本に持ち帰ってからでないと判らないが、成分分析は粉薬一粒(!)あれば可能との事なので、数粒もあれば大成功といえるね。

「はやぶさ」は燃え尽きたが、その志は工学実験機「IKAROSU」に受け継がれ、惑星間航行手段の一つ「ソーラーセイル」が先月に打ち上げられ、金星探索機「あかつき」と共に金星を目指している。問題は「はやぶさ2」「はやぶさMk2」の計画が、「二番じゃ駄目なんですか」のバカタレによって予算をざっくりと削除されてしまって、頓挫してしまっている事だ。アメリカやロシア、EUですら開発を投げ出したイオンエンジンに、実用化の目処を「はやぶさ」がつけてくれたのに、このままではその道も潰えてしまう。
人は日々の糧さえあれば生きてはいけるが、歩いていく為には「希望」や「夢」が必要であり、それは生きる目標ともなる。「はやぶさ」が点した小さな、けれど無限の可能性を秘めた灯火を消してしまうことは、あっては鳴らない事だ。


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コメント

一番でなくて二番じゃ~駄目ですか、、第一党でなくて第二党じゃ~駄目ですかと言いたいね(笑)答えはどうなるのだろうか。。
 
それはさておいて、科学の進歩はめまぐるしいがここの所の日本の衛星の成功率はすごいですね~コストからいうとまだ欧米や中国、ソ連には負けるかと思うけれど成功率から行くと素晴らしい。それとロケットに乗せる衛星機器もコンパクトで色々な機関の人達の実験機器が乗せられているようですね。

人を乗せてがいよいよ現実味を帯びてきました。成功率によって、、有人にはまだ幾多の難問が控えていますがね。

投稿: GYO | 2010年6月15日 (火) 12時57分

「はやぶさの贈り物:2010年宇宙の旅」を読んでまた「うるうる」しましたよ!

特に「3」の中で、「太陽光は予測が難しいため、「はやぶさ中心の生活」が続く。白川さんは「まるで生き物を相手にしているようだった。はやぶさは困難を解決する醍醐味(だいごみ)を教えてくれた」と振り返る。」

あたりはエンジニアならではのコメントですね。

投稿: よしこ | 2010年6月15日 (火) 19時30分

>まるで生き物を相手にしているようだった。

本来、科学者や技術者はこういった「情緒的」な表現はしません。
ただ、ミッションの広報が変わってきた所為でしょうね、プレスリリースでは無い、関係者のコメントに「情緒的表現」が増えて来ました。
双方向コミュニケーションが成り立った事が、「はやぶさ」ファンを増やした事を無視出来ません。
宇宙開発を身近に感じられる事は、とても大切な事なのです。


投稿: 飛魔人 | 2010年6月17日 (木) 01時14分

GYOさん、こんばんは

日本の打ち上げ成功率ですが、予算の少なさも手伝って、昔から(概ねM-Vロケットの頃)ダントツの成功率を誇ってますよ。ミッションが失敗した時だけマスゴミが、「税金の無駄使い」とバッシングするから、成功率が低く感じるだけです。

投稿: 飛魔人 | 2010年6月17日 (木) 01時26分

はやぶさ後日談
http://2nnlove.dtiblog.com/blog-entry-2253.html

投稿: | 2010年6月23日 (水) 10時18分

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