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2010年6月24日 (木)

「はやぶさ2」に向けて

書きかけの記事の裏取りをしていて、どうにも気になったので書かずにはいられなくなったので。
ただ、参議院選挙が公示された今の時期に相応しいかについては疑問が残るんだけど。
小惑星探査機「はやぶさ」の帰還の熱は、未だ冷めやらずの様子で、これはこれで日本の宇宙開発にとって、喜ばしいことなんだけど、ニコ動のコメント内容がが余りに短絡的なので。

まず「民主党の事業仕分けが、はやぶさ2関連予算を削減した」という誤解。民主党が政権を獲ったのは昨年(2009年)八月末の衆議院選挙の結果を受けてである。対して「はやぶさ2」の始動は「はやぶさ」が小惑星イトカワ到着後には企画され、2007年に立ち上がった月・惑星探査推進グループ(JAXA・JSPEC 以下JSPECと略)に引き継がれている。この時点でJSPECでは2010~2012年を目処に、「はやぶさ2」を打ち上げるミッション・ロードマップを暫定ながらも策定していた。しかしながら2010年現在で未だに「はやぶさ2」は影も形も無い。何故なら「打ち上げロケットが決まっていない」からだ。打ち上げロケットが決まらない事には、どれだけのペイロードにするかが決められないから、探査機の最終質量の仕様が決定出来ない事になる。
2007年時点では民主党は政権を獲っておらず、自民党政権の時代。民主党が予算の割り振りに口を挟める状況では無かった事は、この事をもって証明できる。
だから、「民主党がはやぶさ2の予算を削った」というのは、完全な誤解だ。

じゃ、予算を削ったのは自民党なのか?これも微妙なところだが、ぶっちゃけ自民党としては「”はやぶさ”?なんですかそれ?」状態だったでしょう。2007年頃だとゴミズミからシンゾーに交替して、その後は”政権丸投げラリー”状態の自民党に、国家戦略としての宇宙開発ビジョンなんぞ、そんな余裕は無かっただろうしね。せいぜい盲判を押す程度の能力しかない連中が、閣僚だったしさ。
じゃ、誰が「はやぶさ2」の予算を削ったのか?ぶっちゃけて言えば、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主犯なんだよね。つまりJAXA全体の予算額の割り振りで、「はやぶさ2」の優先度を落とした予算編成になっていたってこと。そしてJAXAの予算編成を圧迫したのは、ゴミズミがごり押しした「偵察衛星」の存在。総額5050億円を突っ込みながら、”機密”を盾にその成果が全く公表されていない、役たたず(民間の地表観察衛星が分解能0.6mを達成してるのに、偵察衛星のくせに分解能1m)の存在が重くのしかかっている。
こういう巨額なプロジェクトが実行されれば、科学系のミッションの予算が削られる例は枚挙の暇が無い訳で。
他にもなけなしの予算を食いつぶす、文科省の天下り役人の高給と高額退職金なんかもある。

まぁ、さくっと分析しただけでも、「はやぶさ2」の予算カットに関しては、民主党はシロで有ることは明白だよね。
で、「はやぶさ2」を実現させる為には何が必要か?ぶっちゃけ、われわれ有権者が「はやぶさ2を実現しろよ」というメッセージを発信し続ける事だと思う。「はやぶさ」の七年に及ぶ航海はその間に、JAXA/ISASへの直通回線(blog/twiter)を開いてくれた。返事は無くとも所謂「中の人」へ、メッセージを届けることもできるようになった。
「はやぶさ」は理工学でも大きな功績を遺したけど、それ以上に宇宙開発に期待する我々と、開発現場の最前線との回路を開いてくれた事が、一番の功績だと思う。

あぁ~、書いてるうちに熱くなっちまって、落ちがつけられんかったぁ~~~
蓮蓬氏については「明日の心だぁ~~」

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