« 山小屋通信(7/7) | トップページ | 「IKAROS」、ソラーセイリングが確認される »

2010年7月 8日 (木)

探査機 「はやぶさ」 宇宙の旅(前編)

平谷村で開催された、表題の講演会を聴講してきました。個人的にはもうちょっと「濃い」内容が希望だったけど、まぁ誰もがマニアで有る訳でなし、一般向けの講演となると無難な構成だったかと。

講演はまず、「はやぶさの衝撃」なんて、刺激的なタイトルのプレゼン資料から始まるのだが、「これほどまでに話題になるとは想像していなかった」そうで、確かに有人飛行に比べれば理学・工学探査って、地味だからねぇ。それに打ち上げに失敗すれば、マスゴミがこぞって叩きまくったりするもんな。でも月探査衛星「かぐや」の前例からも、一般に感動を与え得る映像が有れば、関心・共感を呼ぶことが出来る事は、証明されている。
と、回り道はこれ位にして「はやぶさの衝撃」の本線は、「そこへ行ってみないと解らない」事が、はっきりと証明されたという事で、事前に様々な観測データから推測されていた「イトカワ」の姿は、とんでもないものだったという事。

Cimg2972
机の上に並んでいるのは、全て「イトカワ」の模型。
一番手前の「じゃがいも」みたいなのは、光学観測(早い話が望遠鏡。ただしハッブルまで動員したとの事)から推定された「イトカワ」の形状。その奥は電波観測(一種のレーダー)による精密観測結果から推定されたもの。デテールに関しては、イトカワの形状を良く現していると思う。しかし「こんな形」の域を出ていない。
そして奥二つが、「はやぶさ」の観測結果を元にして作成された、「イトカワ」の精密模型。手前側は観測結果をコンピュータ処理を行い、精密加工で再現されたもので、最も正確な「イトカワ」を現している。一番奥は、「イトカワ」着陸の為に撮影された写真を参考に、職人さんが」削り出した模型である。
いくら小惑星が「微小な岩石の固まり」だっつっても、ここまでユニークな形をしているとは想像外だわなぁ。「はやぶさ」が撮影した画像データは、発表されているものは散々に見たけど、こうやって模型を直に触ってみると、「実施に行って見て来る」事が、とっても大切な事だと実感させられる。

「イトカワ」について簡単なおさらいをした後、講演は「リエントリーカプセル」の回収から、時系列を遡っていく形で進む。カプセルの回収も大切な事であるには違い無いが、大気圏突入観測にも現地入りした科学者がいて、その為にも予定通りの軌道で突入させなくてはならなかったという下りは、さらりと流すかの様に話しておられたが、機体を構成する成分が判っている人工衛星や宇宙機の光学観測は、スペクトルアナライザーで分析する事で、隕石の成分解析の貴重なデータベースとなる。その為にも観測隊が網を張っている空域を通過させなくてはならなかったというのは、ある意味で「裏話」だね。

と、ここまで書いて来て、眠くて仕方がないのでエントリを分けます。講演の時間配分としては、ここまでが30分くらいだったかな。中盤は「小惑星探査の意義」を、軌道解析という分野から話されていたのだけど、会場の雰囲気としては中弛みが感じられた。まぁ私も他人の事を言える訳では無く、この辺りはメモをとっていない。が、内容がつまらないからでは無く、メモを取るよりも真剣に話を聞いた方が良いとの判断からだ。
そして後半30分は「はやぶさ」の帰還運用と「はやぶさ2」についての、話しで幕。

ただなぁ、質疑応答の時間は殆ど無くて、質問出来たのは私を含めて三人と寂しい限りだったし、一人目の質問者が「マイクを握ったら離さない」タイプな人だったようで(笑)時間切れだったんだけど、私の質問(スイングバイで加速する理屈)で、もう一人が質問する時間を稼ぎ出した事は、声高に主張しておこう。(笑)
って、事で「後編」に続きます。


|

« 山小屋通信(7/7) | トップページ | 「IKAROS」、ソラーセイリングが確認される »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/110783/48831286

この記事へのトラックバック一覧です: 探査機 「はやぶさ」 宇宙の旅(前編):

« 山小屋通信(7/7) | トップページ | 「IKAROS」、ソラーセイリングが確認される »