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2010年7月 9日 (金)

探査機 「はやぶさ」 宇宙の旅(後編)

ちょっと講演の内容からはズレるが、前日の五日早朝に「はやぶさ」の回収カプセル内に、微粒子が確認されたとマズゴミ各社が報道していた。そして午後になって公式会見がなされたのであるが、これは某新聞社(ヘッドラインの配信タイミングからみて、朝日新聞で間違いないと思う。)がすっぱ抜いたからなんだそうだ。
「はやぶさ」帰還に関してのマスゴミの対応は、NHK以外はまさに「腐肉に群がるハイエナ」と一緒な訳で、なんの努力もせず取材にしても一切の予備知識なしなのが、プレス発表の様子から伺い知る事が出来る。

で、本題。
「はやぶさ」の旅路を帰還から時系列を遡る形で、講演は進められ「イトカワ」の組成に関しては、「HAYABUSA Back to the earth」から「イトカワ一刀両断」(笑)動画を見せながら、「軽石の様に多くの空隙があると考えられます」と解説。「イトカワ」の成り立ちについてはNASAの研究者(だったと思う)のシミュレーション動画を用いて説明いていたが、ここはもうちょっと突っ込んで話しを訊きたかったなぁ。もともとは、直径数km程度の小惑星同士が衝突・崩壊・飛散・再集結を繰り返す過程で、「イトカワ」が形成されていったと考えられているそうなのだが、微小重力しか持たない「イトカワ」が成立する条件というのが、私のオツムでは考え付かないからだ。

と、ここまでが吉川准教授の専門分野からの講演。ここまでで概ね、一時間程でした。で、ここからの30分程は理学から離れて工学の話し、皆さんご存知の「はやぶさ」が起した奇跡についてなんだけど、あっさりと「本来はあってはならない事ばかり」とバッサリ。(笑)
まぁね、理学ミッションであればあんな綱渡り運用をされたら、心配で心配で仕方がないでしょう。が、あれだけのトラブルを潜り抜ける事が出来た事で、深宇宙探査の可能性が現実になった事は動かしようの無い事実でもある訳で。
そして最後に「はやぶさ2」に関しても触れてました。えっと、08年頃に発表されていた計画と殆ど変っておらず、理学ミッションとして、生命起源を求めてのC型小惑星からのサンプルリターンの大筋はそのままなんだけど、小惑星の表面に穴を掘るのが、「衝撃機(インパクター)」と呼ばれる小型探査機(ってより、砲弾と言った方が判り易いかも)から、爆弾に変更されてました。

まぁ、ここまでが講演の内容の大まかなまとめなんだけど、全体の九割程はJAXA公式サイトで「はやぶさ」関連の記事を読み漁ればなので、目新しさは無かったです。ただ、実際にミッションに関わっただけに、その言葉にこもった”重み”ともいうものを感じたのは、聴講した価値がありましたね。
で、お約束な「質疑応答」ですが、時間の制約もあって三人しか質問できなかった訳で、その二番手で質問したのは報告済みなんだけど、手前味噌かもしれんけど心なしか「嬉しそう」に答えて頂けた気がします。質問した時に「自分で考えた結果はこうなんだけど」としたのが良かったのかなっと。単に「スィングバイで何故、加速するのですか?」のレベルだったら、確かに「難しい」話しだったんだろうけど、「地球に対する公転速度は変らない」ってところまでは自力で辿りついていたので、「太陽に対する公転速度は、地球の公転速度分だけ上乗せされる」事が、すんなりと理解できたから。

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