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2011年2月28日 (月)

「割り箸はなぜ、減っている?」

日曜の夕方、アッシーから帰ってきて、テレビ東京「トコトンハテナ」という番組を見た。本ブログ左サイドバーでもリンクしているが、森林ジャーナリスト 田中淳夫さんが、出演されると聞いたからだ。
もっとも番組前半は、帰宅途中であったので携帯のワンセグで、殆どが音声のみ(運転中だったからね)であったので、大雑把な話しの流れしか判らなかったが。

全体の流れとしては、導入で「割り箸の生産・輸入量が激減している」といったところから始まり、前半で飲食店における割り箸使用の実態や、プラ箸への転換事例等を紹介するも、最大の原因は「不況で外食が減った」という、当たり前の結論を紹介。
次に割り箸とプラ箸でご飯と麺(うどん)を試食し、それぞれの感触について出演者が感想を述べる。これも「プラ箸では麺は食べ難い」と、ほぼ意見が一致。ここでちょっとした仕掛けがあって、割り箸が二種類用意されており、一つは中国製の丁六箸で、もう一つは国内産の杉利休箸(だよな?)。田中氏以外の出演者は異口同音に「軽くて使い易い」「割れ方が全然違う、力を入れなくても抵抗無く割れる」と驚いていた。
杉割り箸は私も使った事があるが、出演者の感想と全く同じことを感じたし、「そうそう、子供のころの割り箸って、奇麗に割れたよな」と思ったものである。この手の情報バラエティでは「やらせ」は当たり前だと思っているのだが、ここは田中氏が仕込んだんではないかなぁ。(笑)
ちなみに我が家では、鍋物では杉割り箸で食べます。で、使用済み割り箸は洗ってとっておき、麺類(主にカップ麺)を食べる時に使ってます。

後半では国産割り箸の製造についてで、割り箸の輸入量は減っているが、国内生産に関してはその量は多く無いものの、着実に生産量を伸ばしている事をリポートしている。
従来は建材としては価値が無いとされてきた、間伐材を使った割り箸生産が小数ながらも立ち上がっており、順調に生産・出荷量を伸ばしていると紹介されていた。この辺りは、ちょっと私自身は実感が伴わない部分で、割り箸の原料である樹木の産地が確認できるのは、ホームセンターやコンビニで販売されている割り箸くらいなもの。それらを見る限りでは、原材料は国産材(杉および、カラマツが多い)であっても、加工は東南アジア(ベトナム産が多い)である。まぁ、飲食店で「割り箸の産地は何処ですか?」と訊ねたところで、「変な奴」と思われるのがせいぜいでなのは、目に見えているしな。

そして最後の〆が、「ランチタイム、貴方が使うのは割り箸?それともプラ箸?」な実験。結果はほぼ半々となったそうで、「何故、その箸を選んだのか?」についてコメントを求めたところ、過半数が「手が届き易かったから」だったそうな。(大笑)

番組全体として「エコ、エコ」と唱えているあたり、「おまいらは、魔法使いか!」と突っ込みたくなるが、お笑い芸人のうざったい所作以外は過剰な演出も無く、「再利用出来るプラ箸にも、こんな問題が存在する」と、洗浄水や乾燥機に必要なエネルギーに触れたりと、「一歩引いた位置からの視点」で編集されていて、好感が持てる内容だった。欲を言えば田中さんに割り箸の歴史を語らせる時間を割り振って貰いたかったかな。
私が知り得る限り、「割り箸問題」というのは常に「環境破壊の尖兵」として取り上げられて来た感が強い。1970年代の割り箸論争も、「熱帯地方の森林を破壊しているのは、使い捨ての割り箸」という論調であった。ところが実態は、割り箸の原材料である木材は70年代当時は、殆どが国内産材だったんだよね。私が中学ん時の教科書には、北海道の開発に伴い伐採されるカラマツを用いて、北海道が国内割り箸生産高でトップになった、なんて記述があったもんな。


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コメント

エコだと言いながら市町村のB級グルメの開催地では勝敗を割り箸の目方で優位を決めるという。
世の中変だよね。。。そのB級グルメの出店がエコだから言って店では出さないが競技だと割り箸競争じゃ~笑止千万だね。

間伐材の行き先が中々決まらない中、こうした杉割り箸を考えていく様もいいね、、コスト考えなければだ。

魚屋で良く使われていた値段に経木や包むのに薄皮経木など使われていたのはつい20年前ぐらいだ。
それから、森林伐採などと騒がれたり、経木を作りの後継者がいなくなって、これらが作られなくなりました。
一旦、止まった機械を動かしたりその技術者を育成するにも時間がかかる。杉割り箸もその一つなのか。。

投稿: GYO | 2011年3月 3日 (木) 14時53分

GYOさん、こんばんは

外食産業で割り箸を使うのを止めた、最大の原因は「経費節減」です。中国産の割り箸の仕入れ価格が、高騰しちゃったから。これにリーマンショック以後の不景気が追い打ちをかけました。
企業である以上、「環境保全に良い」などと言う、一銭の利益にもならない事をする訳がない。(笑)

割り箸や経木ですが、国内で廃業した業者の設備は、中国やベトナム等に輸出されて、再利用されていますので、製造ノウハウは国外で保存されていますよ。
割り箸の国外生産も、記録にある限りではボルネオで始まったそうです。製紙原料として南洋材を切り出す際に除伐された樹を商社の社員が「もったいない、なんとか利用出来ないか」が始まりだったそうです。

昨今、悪者扱いの「レジ袋」も石油製品会社が、重油として燃料に回されていた言わば「原油の絞り粕」から、商品化(それも低コストで)したものです。
割り箸同様に、「もったいない」から生まれた製品なんですよね。その意味では「エコ(ノミー)」なんですけどね。

投稿: 飛魔人 | 2011年3月 5日 (土) 01時39分

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