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2011年4月19日 (火)

届けたかったのは「ARIGATO」

東北関東大震災から一ヶ月余りが過ぎ、被災地でも小中学校での授業が再開されたとのニュースも流れて来た。
この間、我らが自衛隊はもとより、各国の軍隊からも災害派遣部隊が、被災地の援助任務に邁進しているが、その姿ががマスメディアにて報じられる事はまことに少ない。
そんな中で一つのニュースを見付けた。

仙台空港の復旧を手助けしたアメリカ軍に砂浜からARIGATOのメッセージ

名取市出身の青年が「なんとか感謝の気持ちを伝えたい」と、砂浜に刻んだ「ARIGATO」の文字。
「気付いてもらえなくても、自己満足でも良い」、それでも「伝わって欲しい」と刻んだ「ARIGATO」
その文字は 統合支援部隊 統合特殊作戦隊司令官 ロバート P. トス 米空軍大佐
の目で確認されていた。

ロバート P. トス 米空軍大佐のコメント 「"Thank You" is not necessary; U.S. forces honored to help reopen Sendai」(訳文です)

どんな想いで砂浜に文字を刻んだのかを知りたくなったが、記事中にはmixiへのリンクしかなかったが、絶対に誰かが転載してるんじゃないかと検索かけたら、しっかりとありました。

【閲覧推奨】Operation Arigato!! 「砂浜のARIGATO」の裏側

せっかく遠くから来てくれた彼らに、せめて写真でもいいから本来の姿を見てもらいたい
生まれ育った故郷、その変わり果てた姿へのやるせなさ、支援に来てくれた各国軍の人々に、本当の故郷の姿を知って欲しい。
軽かいな語り口とは裏腹に、思いの丈が行間から滲み出ている。押えても押え切れない故郷への想いが、砂浜に「ARIGATO」と刻まずにはいられなかったのだなぁ。

しかし、被災前の姿を披露したっちゅう事は、それを復興するって宣言しちゃった様なもんだからなぁ。
我々、被災しなかった者もしっかりサポートしてかにゃならんってこったな。

追記
このエピソード、ぜってぇ米軍の広報に使われると思うぞ。
いや、ハリウッド映画がパクルに違いない。(笑)

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コメント

もう読まれたかも知れませんが、
海外での報道について、こんな記事がありました。

http://dictionary.goo.ne.jp/study/newsword/wednesday/20110419-01.html

「我々はいなかったことに」以下に米軍の活動について書かれてます。

どういう姿勢で活動していたかという点、
今までは強引・独善的という印象が強かったのですが、
とても繊細な面も持ち合わせてるのですね。

「ARIGATO」の件は、日本語では複数の報道があったけど、英語メディアでは未発見とのこと。
ちょっとびっくり。

投稿: pandora | 2011年4月26日 (火) 10時47分

pandora さん、こんばんは

太平洋戦争以後の付き合いの中で、「日本人のパニック耐性を知っていた」という事でしょうね。
それが全てでは無いにしても、海外で起きた災害での支援動画なんかを見ると、支援物資を輸送して来たヘリに向かって、被災者が群がって来るのは良く見ます。
対して我が同胞は、ヘリの着陸に支障の無い場所に、ヘリポートのマーク「H」を描き、物資の搬出に必要な人員のみ、整然と並んで待ち構える。
空母「ロナルド・レーガン」の艦長が、部下から上記の報告を聞いて、「災害派遣で空中投下をせずに済んだのは、初めてだ」と語ったとか。
要は、被災した側が最低限の秩序を保っていれば、支援側で派手なミッションを展開する必要は無く、淡々と「宅配便」すりゃ良い(支援側が余計な手間をかけずに済む)って事です。

「Operation ”ARIGATO"」、海外メディアでの扱いが確認出来ないのは恐らく、福島第一原発の状態と津波被災が中心だからでしょうね。恐らく、福島第一原発が安定した頃に、海外で一連の災害特集の中で、出て来るんじゃないかな。

投稿: 飛魔人 | 2011年4月27日 (水) 00時14分

追記

>「我々はいなかったことに」
あと、米空軍第353特殊作戦群の作戦遂行能力を知れたく無いってのもあるかもしれません。
ドンパチは無いけど、展開した部隊数等が具体的なれば、艦船や航空機の実働率なども判明しちゃうんで。

投稿: 飛魔人 | 2011年4月27日 (水) 00時22分

あっ、そういうこともあるのか。
そういうことに縁がなくてうわべだけ見てると気がつかないポイントですが、
"軍"だもんなあ。

そいうえば、レアな機種を見つけたという記述もありましたね。

投稿: pandora | 2011年4月27日 (水) 21時51分

pandora さん、こんばんは

逆に「ドンパチは無いけど、シビアな状況だから」と新兵の格好の「演習」って評価軸もあります。
まぁ、あんまし穿った見方をする必要も無いと思いますが、軍隊の災害派遣には、そーいう一面も有るってぇ事です。
「想定したシナリオ通り」の訓練よりも、遥かに多くの知見も得られますしね。

でも、こういう事を書くと、「被災者をモルモット扱いすんのか」なリプライが飛んで来るだよなぁ・・・

投稿: 飛魔人 | 2011年4月28日 (木) 01時53分

なるほどなあ。

「戦闘のための演習と思って」とおおっぴらに言われたとしたらさすがに抵抗ありますが、
実際に動く方々が気持ちの中に「次の、より過酷な状況」を据えておくのはとても大切なことではないかと思います。
今の行動を客観的に見る目とか、のめり込みすぎない冷静さとかを生み出すのに、効きのよい要素というか。

実際、私たちの目につかないところでそういう戦術やら戦略やらあったとしても、
結果として力強い支援を果たしてくださったのですから、ここはすなおに「arigato」と言いたい気持ちです。

投稿: pandora | 2011年4月28日 (木) 23時45分

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