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2012年3月 5日 (月)

映画観賞:「はやぶさ 遥かなる帰還」

週末のお天気の巡り合わせが、余りにも悪いので今週の山行きは中止して、「はやぶさ 遥かなる帰還」を妻と観て来た。
「工学実証衛星 MUCES-C はやぶさ」が七年に及ぶ旅を終えて、地球に帰還したのは三年前の2010年6月13日の事。
その苦難に満ちた物語を元に作られた映画だ。
なので私にとっては、ストーリーは特に観るべき部分は無かったし、「ほう、あのネタをここ使うか」といった、エオタク的楽しみ程度でったのだが、
じゃぁ全く面白くなかったのかと言えばそうでもなく、事実に基づき淡々と物語が進んで行くのも好感が持てるし、丁寧に作られた良い作品だと思う。

で、この作品に込められたメッセージは、表向きは「はやぶさ」の旅路ではあるのだが、目立たないところに結構重要なメッセージが込められていた様に思う。
それは「継続」「継承」という、世代間繋いで行く物語ではないかと言うこと。そしてそこには「成長」というキーワードが込められていたのでは?という事。
例えば「はやぶさ」打上げの時には、JAXAの新人スタッフだった中村ゆり演じる「松本夏子」が、運用の終った「はやぶさ」オペレーションセンターの向かいで、新人の指導役をしているシーンが映る。
(ここでヲタク的には、このチームは「あかつき」「イカロス」どちらのオペレーションチームなのか気になったりする訳だ)
また、夏川結衣演じる新聞記者「井上真理」の息子が、山崎務演じる祖父の「東出博」に旋盤等の工作機械の使い方を習っているシーンや、母「真理」から「はやぶさの帰還を見届けに、オーストラリアへ行こう」と誘われて「俺、いかねぇよ。爺ちゃんと留守番してる」と、自立し始めるとか。
わざわざ二つのシーンで、「七年間の成長」と「知識や経験、技術の継承」が描かれている事、これここそがそれまで延々と描かれて来た「はやぶさ」の旅を支え続けたものだというメッセージではないかと思うのである。

ところでイオンエンジンのクロス運用を巡って、江口洋介演じる「藤中仁志」と吉岡秀隆「森内安夫」が口論になる部分はちょっと納得できない部分でもある。
まぁ劇中では「小惑星探査機」って言い切っちゃてるし、「サンプルリターンありき」で脚本書いちゃっているからなんだろうけど、ちょっと残念な演出になっているなと。
もっとも妻に言わせると、ヲイラの様な考え方の方が少ないとは言われた訳で。

あと本編とは関係無いのだけれど、観客の平均年齢がえらい高かったのが印象的。ざっくりと40は越えていたと思う。
この辺り、妻によると「若い人は割と”暇つぶし”に映画を観に行く傾向があるからね。だから「はやぶさ」を観に来てるのは”指名買い”みたいなものじゃない」なんだそうだ。


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